こんにちは。order suit navyです。
裏地の色柄のご紹介は写真で多くさせていただいていますが、本日は真面目に裏地の役割や特徴、「いい裏地って?」のお話をさせていただきます。
ジャケットの内側のツルツル~っとしている表地ではない部分が裏地です。オーダーの場合、表地選びと同時に裏地も選んでいただくことになります。ご自分の裏地タイプを見付けてみてください。
「そもそも裏地の役割って…?」
いくつかありますが、表地と体の間にワンクッション入り、汗や摩擦から表地を守る、ジャケットの型くずれ防止や、脱ぎ着の際に袖が通りやすくなるなどが上げられます。その昔は表地が今よりずっと厚く頑丈でしたので、裏地だけ交換して長くスーツを着用していたそうです。(現在は表地自体が軽く柔らかいものが主流ですので、このような習慣はほとんどありませんが、ものに愛着を持って大切にする習慣は見習いたいですね。)
「裏地の素材って…?いい裏地の見分け方って…?」
裏地の素材は大きく分けてキュプラとポリエステルの2つがあります。どちらもそれぞれ特徴がありますので、いい裏地というよりは自分のスーツの着方やこだわりに合わせて選んでいただくのがベストだと思います。
[キュプラ]
????吸湿性・放湿性に優れていますので、表地の主な原料となるウールの持つ特徴(吸湿・放熱=呼吸をする)を最大限に活かしてくれます。夏場や暑がりの人にはお勧めです。
????柔らかくしなやかで滑りが非常に良いので、袖を通しやすく着心地もいいです。
????深みのある落ち着いた光沢があり、高級感が出る。
????強い摩擦によって毛羽立ちやすくなるので、汚れた際はこすらずに乾いたタオルなどで叩く。
????原価が高く、無料で選んでいただける裏地にキュプラは含まれていませんので、2,000円~のオプションになります。
[ポリエステル]
????耐久性に優れています。
????発色が良いので、色柄が映えます。
????原価が安く、無地なら10色程のカラーバリエーションを無料でご用意しています。
????吸湿性・通気性に乏しいため、夏場は蒸れやすい。
????静電気が起こりやすいです。
????キュプラ50%+ポリエステル50%といった合わせ技を使った裏地もあります。
このように裏地の素材も、裏地を選ぶときの判断基準にしていただければと思いますが、実際に裏地を見ると色や柄に目と気持ちをもっていかれてしまうこともしばしば…自分だけの裏地探しを楽しんでいただければと思います。
▲メンズ裏地(左:キュプラ100% 右:ポリエステル100%)
▲ウィメンズ裏地(左:キュプラ40%ポリエステル60% 右:ポリエステル100%)